自然染め 〜
人にも、環境にも心地よいもの。自然ならではの良さを伝えたい。
環境について世間の関心が高まる中、庭木の剪定チップや松煙、柿渋などを染材として染める自然染めは、環境に配慮された民芸と言えるかもしれません。今回は、そんな自然染めを通して、自然とのつながりや循環することをテーマにしてものづくりをされている「アトリエサラサ」の星野智恵子さんを訪ねました。
以前、アパレルメーカーでデザインとパターンをされていた星野さん。服づくりで、自分がかかわっていない生地に興味をもち、実験的に藍染をしたのが最初でした。現在は、宮崎県や地元芦屋町の庭木の剪定枝のチップ等と松煙、柿渋などを染材として染め重ねています。
「染めの技術はすべて独学です。草木の発色、定着に使う媒染剤は、最も安定している鉄とチタンのみを使用します。同じ木を使っても同じ染料は二度とできないし、染料の染め重ねで勝手に変化し、想定外の色が出てきます。自然は思いのままになりませんが、そこがワクワクして楽しい。また、こだわりと言えば心地よいことと循環です。工房名も水が川をサラサラと流れ、海、雲、雨と姿を変え、くり返す事からサラサとつけました」と星野さん。
自然染料、自然素材を使う自然染めに辿り着いたのも、「自分が心地よいこと」を最優先に考えていった結果だと言います。その「自分が心地よいこと」への追求は、ものづくり後にも反映されています。ギャラリーのある芦屋町の〈とと市場〉では染料の搾りカスを、魚の頭や鶏の糞と藁とで堆肥にして土に戻しています。「ゴミを出さないものづくりって、気持ちがいいものですよ。アメリカンネイティブのチェロキー族の言う文明も否定せず、自然との調和とバランスを考えることは、私の永遠のテーマです」とのこと。星野さんの、心地よい未来を思うものづくりは、今日も行われています。
以前、アパレルメーカーでデザインとパターンをされていた星野さん。服づくりで、自分がかかわっていない生地に興味をもち、実験的に藍染をしたのが最初でした。現在は、宮崎県や地元芦屋町の庭木の剪定枝のチップ等と松煙、柿渋などを染材として染め重ねています。
「染めの技術はすべて独学です。草木の発色、定着に使う媒染剤は、最も安定している鉄とチタンのみを使用します。同じ木を使っても同じ染料は二度とできないし、染料の染め重ねで勝手に変化し、想定外の色が出てきます。自然は思いのままになりませんが、そこがワクワクして楽しい。また、こだわりと言えば心地よいことと循環です。工房名も水が川をサラサラと流れ、海、雲、雨と姿を変え、くり返す事からサラサとつけました」と星野さん。
自然染料、自然素材を使う自然染めに辿り着いたのも、「自分が心地よいこと」を最優先に考えていった結果だと言います。その「自分が心地よいこと」への追求は、ものづくり後にも反映されています。ギャラリーのある芦屋町の〈とと市場〉では染料の搾りカスを、魚の頭や鶏の糞と藁とで堆肥にして土に戻しています。「ゴミを出さないものづくりって、気持ちがいいものですよ。アメリカンネイティブのチェロキー族の言う文明も否定せず、自然との調和とバランスを考えることは、私の永遠のテーマです」とのこと。星野さんの、心地よい未来を思うものづくりは、今日も行われています。
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1991年に“自然をまとう”をテーマに「自然服工房アトリエサラサ」を設立。芦屋町にある〈朴鶏の郷〉の〈とと市場〉内にある「自然素材ギャラリーサラサ」では、染めを行っている他、作品の販売を行っている。
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匠ギャラリーにて、『自然染めと自然素材の服』
2009年8月24日(月)〜8月30日(日)まで開催!
【10:00〜18:00(初日12:00から 最終日16:00まで)】
▲染料となるアカメカシワのチップ。煮出すことで自然の色が出てくる。
▲「デザインが一番好きな作業」と語り、パターンは900近くもある。
▲自然染め
▲自然染め