【新着】3/13「The Real Chopin × 18世紀オーケストラ」川口成彦さんからのメッセージUP!
今春、世界有数の古楽オーケストラ「18世紀オーケストラ」が福岡に22年ぶりにやってきます。本公演は、ショパンが作曲した時代に作られたピアノ「プレイエル」(1843年製)を福岡シンフォニーホールのステージまで持ち込んで演奏することもあり 大変注目されています!今回第1回ショパン国際ピリオド楽器コンクール第2位の川口成彦さんからメッセージをいただきました♪川口成彦さんの「ピリオド楽器への想い」をぜひご一読ください。コンサート当日は、ショパンが感じていた時代にタイムスリップしたかのような“極上の時間”に浸りましょう♪
Profile/川口成彦さん(フォルテピアノ)
1989年生まれ。小倉貴久子、リチャード・エガーの各氏に師事し、第1回ショパン国際ピリオド楽器コンクール第2位、ブルージュ国際古楽コンクール最高位。フィレンツェ五月音楽祭や「ショパンと彼のヨーロッパ」音楽祭をはじめとした音楽祭に出演している。18世紀オーケストラと共演し、コンセルトヘボウ管のメンバーとは室内楽形式によるピアノ協奏曲のリサイタルを開いた。第46回日本ショパン協会賞受賞。第31回日本製鉄音楽賞フレッシュアーティスト賞受賞。
Q:川口さんにとって、時代を超えて現代に弾く、ピリオド楽器の魅力とは?
現代人にとって、古いものは真新しいものと感じられるものは音楽に限らず多くあると思います。なので私自身ピリオド楽器からクリエイティブな感覚も刺激されることが多くあります。そしてそれは魅力の一つだと思っています。
楽器の音色や時代性を通じて、昔の作曲家と時空を超えたコミュニケーションを取れる感覚になることがあります。それぐらい作曲家の存在が自分に近づいてくれるのがピリオド楽器です。ですからピリオド楽器の演奏を通じて、私自身も作曲家により寄り添いたいと思わざるを得ません。
21世紀の我々は情報化社会を生きており、それと共に人間同士の関わりも18世紀や19世紀に比べたら大きく性質の異なるものになっているのではと思います。そして芸術や文化もそのような人間の変化に順じて変わってきているのではないかと個人的には考えたりしています。ピリオド楽器に触れると18世紀や19世紀のより人間らしい時代の温かさや情緒に触れられるような気がしています。
Q:ピリオド楽器を通して、お客さまに伝えていきたいこと、使命みたいなものはありますか?
演奏を通じて伝えられるか分かりませんが、ピリオド楽器の音色と共に昔の作曲家にお客様も心が近づけると思っているので、それと共に彼らが「偉大な作曲家」である以前に過去を生きた一人の人間であったということを感じて頂けたらと思っています。
また18世紀や19世紀の人間の感じていた温もりや情緒を一人の古楽器奏者として自分が生きている限り伝えていきたいです。現代は便利な世の中かもしれませんが、人間の情緒など本来の大切なものが薄れてきているような気がします。平成元年生まれの私自身、昭和や大正時代への憧れが今でもあったりします。感覚的な話かもしれませんがより情緒豊かな時代に思えるからです。だから18世紀や19世紀はなおさら憧れの彼方です。過去のものとして忘れ去られそうな人間の豊かな情緒や感性を手探りではありますが、音楽を通じて呼び起こしていきたいです。
Q:演奏する前に行うルーティンみたいなものはありますか?
・カカオ70%のチョコレートを食べる
・松岡修造の応援ソングを聴く
川口さんにとって福岡での演奏会は今回が初めてだそうです。公演がとても楽しみです!とおっしゃっていました♪期待が高まります!
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