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コンサート

9/10「二人のアムラン デュオコンサート」出演者インタビューUP♪

9月10日(火)開催される「二人のアムラン デュオコンサート」。今回のツアーで、二人のアムラン(マルク=アンドレ・アムランシャルル・リシャール=アムラン)は、日本で初共演、福岡シンフォニーホールで初日を迎えます!どちらもカナダ・ケベック州生まれ。同じ姓を持ち、血縁関係はないそうですが、ケベック州ではこの苗字は珍しくないそうです。二人が紡ぎだす<ピアノデュオの世界>!お聴き逃しなく♪



2015年ショパン国際ピアノ・コンクールで第2位のシャルル・リシャール=アムラン氏からご紹介します。
▶シャルル・リシャール=アムラン氏 インタビュー



マルク=アンドレ・アムラン氏との共演について

Q1:マルク=アンドレ・アムラン氏との初共演は、2022年にラノディエール・フェスティバル(カナダ・ケベック州)だったかと思います。カナダでの共演と比べて、今回の日本公演にあたって期待することや気持ちに違いはありますか。

A:日本での共演は今回が初めてです。カナダで初めて共演した時はモーツァルト中心のプログラムでした。今回の日本でのリサイタルでは、ショパンやメトネル、ガーシュウィンなどより多くの作曲家を取り上げます。私は日本で演奏することがとても大好きで、2016年から定期的にツアーを行ってきました。今回は、マルク=アンドレと一緒にステージ上でその日本が大好きな気持ちを共有できたら嬉しいです。


演奏プログラムについて

Q2:今回お二人が演奏する曲はどのように決めましたか。

A:全体のプログラムは、二人で何度もメールのやり取りをして決めました。私たちが唯一求められたことは、いくつかのソロ曲を決めることでした。私はゆるやかなショパンのワルツを弾き、マルク=アンドレは、C.P.E. バッハのロンドを演奏します。

Q3:本公演の注目ポイントや観客のみなさんに届けたいメッセージを教えてください。

A:今回は、非常に幅広いスタイルや感情を取り上げたプログラムです。私は2015年のショパン国際ピアノコンクールで受賞し、ショパンの作品と関連することが多いので、ショパンが唯一作曲した『2台のピアノのためのロンド ハ長調』を含めるのはとてもよいアイディアだと思っています。また、ニコライ・メトネル作曲の『2台のピアノのための作品』を演奏することも楽しみにしています。マルク=アンドレ・アムランは、多くの楽曲を録音しており、その中にはとても素晴らしいソナタ作品全集が含まれています。彼はこのレパートリーの真の権威で、彼とこれらの作品を一緒に弾くことは、大きな喜びであり、学びの経験になると思います。


世界ツアーについて

Q4:2015年のショパン国際ピアノコンクール以降、世界各国でのツアーが忙しくなったことと思います。長距離移動の時はどのように過ごすことが多いですか。また、国をまたぐ移動だと時差や天候に対応するのがとても難しいと思いますが、ステージでのベストパフォーマンスのために、心がけていることなどはありますか。

A:眠れないときは、音楽やポッドキャストをたくさん聴いたり、パソコンでまだ見られていなかった映画やテレビ番組を見ることが多いです。私ができる一番のアドバイスは、長旅の前後や期間中にお酒を控えることです(本当に回復しやすくなります!)


ショパンコンクール受賞者のピアノ仲間について

Q5:これまでアクロス福岡主催の公演でもショパンコンクールの受賞者らが多く出演しています。受賞者同士で仲の良いピアノ仲間はいますか。

A:時間があるときは他のピアニストたちと連絡を取り合っています!例えば、2024年6月の日本ツアー中には、東京にいたエリック・ルーさんや小林愛美さんと一緒に時間を過ごすことができました。私たちはみんな頻繁にツアーで各地を移動しているので、オンライン上でのやり取りがほとんどです。


幼少期のコンサートの思い出について

Q6:今回の公演では、18歳以下の子どもたちを無料で招待(限定100名)するのですが、シャルルさんが小さいころによく行っていたコンサートや音楽祭はありますか。

A:私はクラシック音楽祭で有名なラノディエールという街で生まれました。そのため、幼少期からたくさんのコンサートを見ることができ恵まれていました。今回、子どもたちが見に来てくれるようで嬉しく思います!

Q7:カナダには素敵なホールがたくさんあると思いますが、シャルルさんのお気に入りのホールや劇場はありますか。

A:カナダは比較的新しい国なので、ヨーロッパと比べて古いホールが多くありません。カナダの現代的なホールはとてもよく、私のお気に入りは、ケベックのPalais Montcalm、モントリオールのMaison Symphonique、そしてトロントのKoerner Hallです。


日本での滞在について

Q8:シャルルさんは何度も日本を訪れて、日本のことをよく知っていると思いますが、9月の来日で楽しみにしていることを教えてください。

A:日本ツアーは今回で9回目となります。日本は、世界の中でも演奏するのが大好きな場所です。コンサートホールのすばらしい音響や完璧に調律されたピアノ、そして敬意があり、熱心な観客の皆さまに会えることをいつも楽しみにしています!



▶マルク=アンドレ・アムラン氏 インタビュー


シャルル・リシャール=アムラン氏との共演について

Q1:シャルルさんとの過去の共演について教えてください。

A:私たちがリサイタル全体を通して共演したのは、これまでにオタワでの共演1度だけですが、そのリサイタルを経て、今後も一緒に演奏したいと思うようになりました。また、2022年の演奏会でも、モーツァルトの2台のピアノソナタと協奏曲で共演したことがあります。


ピアノのレパートリーについて

Q2:ピアニストとしてのキャリアの中で、多種多様なレパートリーを探求し続けていると思いますが、最近興味を持っている作品や作曲者はいますか。

A:実際に演奏することになるかどうか分かりませんが、最近は、ミェチスワフ・ヴァインベルクやルース・クロフォード=シーガー、ニコライ・オブホフなどのピアノ音楽を探求しています。


幼少期のコンサートの思い出

Q3:今回の公演では、18歳以下の子どもたちを無料で招待(限定100名)するのですが、マルクさんが小さい頃によく行っていたコンサートや音楽祭はありますか。

A:私の音楽的な幼少期は、主に父の影響が大きいです。父は非常に優れたアマチュアのピアニストで、5歳になる頃にピアノのレッスンを始めてくれました。また、母もクラシック音楽が大好きで、両親とも常に全面的なサポートをしてくれました。両親は、時々コンサートに連れて行ってくれるだけでなく、モントリオールにキーロフ・バレエ(チャイコフスキーのくるみ割り人形)のような舞台も見せに行ってくれたのを覚えています。


仕事と生活について

Q4:作曲家・ピアニストとして、どのような割合で作曲と演奏のお仕事をしていますか。

A:私はいつもパフォーマーであることを一番に考えています。創作への欲望や必要性は常にありますが、コンサート・アーティストとして、それが人生で最優先になることは決してありません。


Q5:歴史的な作品を演奏することと自身の音楽を作曲すること。それぞれ相互に影響していることはありますか。

A:作曲する上では、どうしてもこれまで触れてきた音楽が影響してしまいますが、自分では意識していないことが多いです…!もしその影響が明らかになるのは、他の人が指摘してくれる時だけですね!



Q6:過去インタビュー記事で、『練習室の外でもっと時間を過ごし、人生をちゃんと生きてください。練習室の中で起きることしか見ていないのに、芸術的な成就が大きくなるはずありません。』と回答されていたと思います。お仕事に関連しているかどうかに関わらず、実際にマルクさんはどのように生活を楽しんでいますか。

A:
特に趣味があるというわけではなく、日常の家族との生活や友達との会話、本を読んだり、映画を見たり、新しい音楽を見つけたりなど、ささやかな楽しみばかりです。また、コレクションするのも大好きです。
参考:過去インタビュー記事|YAMAHA Pianist Lounge. (外部サイトへ移行します)


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