2017年2月27日(月) 19:00

オービック・スペシャル・コンサート2017
九州交響楽団&ソリストの饗宴

※このイベントは終了しました。

福岡初登場の２人のソリスト　熱い演奏をコバケンの指揮で！

※18時～当日券販売あり
このコンサートは、ズバリ、ソリストに注目です！そう、まだ福岡に登場していない才能あふれる若いソリストを応援し、音楽で次世代へつなぐ大切な公演なのです。
まず一人目のソリストは、コバケンが審査員長を務める東京音楽コンクールで第1位となった、ヴァイオリンの坪井夏美。ニューヨーク育ちの彼女は、すでに国内の多くのオーケストラとの共演経験を持つ逸材です。フルオーケストラにも負けることなく、丁寧な旋律線を奏でる彼女のヴァイオリンに期待してください。2人目のソリストは、2015年ショパン国際ピアノコンクールで第2位を受賞（優勝は1月にアクロス登場のチョ・ソンジン）したシャルル・リシャール＝アムラン。カナダ出身の彼は数々の国際コンクールで入賞を果たし、その聴衆に訴える力を持った演奏は高く評価されています。

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概要

プロフィール

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  小林 研一郎（指揮）　Ken-ichiro Kobayashi (Conductor)

  東京藝術大学作曲科および指揮科を卒業。第1回ブダペスト国際指揮者コンクール第1位、特別賞受賞。世界中の数多くの音楽祭出演の他、欧州のオーケストラを多数指揮。ハンガリー国立交響楽団音楽総監督をはじめ、日本フィルハーモニー交響楽団音楽監督、アーネム・フィルハーモニー管弦楽団常任指揮者など国内外のオーケストラのポジションを歴任。ハンガリー政府よりリスト記念勲章、ハンガリー文化勲章、民間人最高位の“星付中十字勲章”、2010年にはハンガリー文化大使の称号が授与されている。2011年文化庁長官表彰を受ける。2013年秋の叙勲で旭日中綬章が授与された。CDはオクタヴィア・レコード他から多数発売されている。1999年には管弦楽曲「パッサカリア」を作曲。同年オランダで初演され大好評を博した。2002年にはプラハの春音楽祭オープニングコンサートを東洋人として初めて振るなど、最も活躍し注目されている指揮者。現在、日本フィルハーモニー交響楽団桂冠名誉指揮者、ハンガリー国立フィルハーモニー管弦楽団および名古屋フィルハーモニー交響楽団の桂冠指揮者、読売日本交響楽団の特別客演指揮者、九州交響楽団の名誉客演指揮者、東京文化会館音楽監督、長野県芸術監督団音楽監督、東京藝術大学、東京音楽大学およびリスト音楽院名誉教授などを務める。

• 

  坪井夏美（ヴァイオリン）　Natsumi Tsuboi (Violin)

  1993年米国NY州生まれ。東京藝術大学大学院音楽研究科1年在学。第12回東京音楽コンクール弦楽部門第1位及び聴衆賞、2015年マイケル・ヒル国際ヴァイオリンコンクール第4位、第81回日本音楽コンクール第3位を受賞。これまでに読響、都響、新日本フィル、日本フィル、東京フィル、日本センチュリー、ニューフィル千葉、藝大フィルと共演。江副記念財団第44回奨学生、ロームミュージックファンデーション2015・2016奨学生。東京藝術大学学内にて安宅賞・アカンサス音楽賞を受賞、皇居内桃華楽堂御前演奏会に出演する。2014-2016宮崎国際音楽祭、奥志賀室内楽アカデミー2015・2016、2016リゾナーレ室内楽講習会に参加。現在、漆原朝子、原田幸一郎の各氏に師事。使用楽器は宗次コレクションにより貸与された J.Rocca 1864

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  シャルル・リシャール=アムラン（ピアノ）　Charles Richard-Hamelin（Piano）

  2015年ショパン国際コンクール第2位。クリスチャン・ツィメルマンプライス（ソナタ.ベスト・パフォーマンス賞）を同時に受賞したシャルル・リシャール=アムラン。2011年ヨーロッパ大賞、モントリオール国際音楽コンクール第２位、ソウル国際音楽コンクール第3位、同時にベートーヴェンのソナタに対する特別賞受賞。2015年トロントのウーマンズ・ミュージカルクラブより、特別なキャリアアップ賞を受賞。ポール・サルドゥレスク、サラ・ライモン、ボリス・ベルマンに師事し、マックギル大学を2011年に卒業。2013年イエール大学でマスター課程を修了し、両大学から全面的な奨学金を受けた。2016年モントリオール音楽院を卒業、同音楽院にて後進の指導をしている。2015年9月彼のファーストＣＤ、ショパン後期の作品を収録したものがリリースされている。これまでにワルシャワ・フィル、モントリオール・フィル、ソウル・フィル、イ・ムジチ・デ・モントリオール等と共演。楽器と一体化して紡ぎだされる温かい音、謙虚で成熟度の高い演奏は、早期より世界中のメディアから絶賛されている。

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  朝岡 聡（フリーアナウンサー＆コンサート・ソムリエ）　Satoshi Asaoka

  横浜市生まれ。慶應義塾大学卒業後テレビ朝日にアナウンサーとして入社。各種スポーツ中継や「ニュースステーション」初代スポーツキャスターとして活躍。フリーとなってからはＴＶ・ラジオ・ＣＭ出演のほか、クラシックやオペラ・コンサートの司会や企画構成にも活動のフィールドを広げている。ソリストや指揮者と繰り広げるステージ上の会話や興味深い内容を軽妙なトークで展開する独自の世界は、新しい芸術ファンのすそ野を広げる司会者として注目と信頼を集めている。リコーダーを大竹尚之氏に師事。著書にリコーダー愛を綴った「笛の楽園」（東京書籍）。またバロックからベルカント時代を中心としたオペラフリークとしても知られ、2011年小学館より刊行された著書「いくぞ！オペラな街」は、写真とエッセイでつづったヨーロッパのオペラ旅の魅力満載の本として好評発売中。小林研一郎指揮の「オービック・スペシャル・コンサート」ではマエストロとの興味深いトークが好評。そのほか年間60回にも及ぶ東京都音楽鑑賞教室の司会をはじめ、毎年全国を巡る「音楽宅急便～クロネコファミリーコンサート」、銀座ヤマハホール～朝岡聡の《オペラは恋の処方箋》、横浜みなとみらいホールの「ジルベスターコンサート」、東京フィルハーモニー交響楽団の「ニューイヤーコンサート」など、国内主要オーケストラと共演多数。日本ロッシーニ協会運営委員。「横浜西洋館de古楽」実行委員長。

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  九州交響楽団　The Kyushu Symphony Orchestra

  1953年に活動を開始。1973年に改組、のち財団法人化を経て2013年から「公益財団法人九州交響楽団」となり、九州一円の常設オーケストラとしてアジアの交流拠点都市“福岡”に本拠地を置く。指揮者として、初代常任指揮者・石丸寛（現・永久名誉音楽監督）から、森正、安永武一郎（現・永久名誉指揮者）、フォルカー・レニッケ、黒岩英臣、小泉和裕、山下一史、大山平一郎、秋山和慶が歴任し、2013年からは小泉和裕が音楽監督を務める。また桂冠指揮者に秋山和慶、名誉客演指揮者に小林研一郎を擁してさらなる充実を図っている。アクロス福岡での定期演奏会をはじめ、天神でクラシック、新シリーズ「名曲・午後のオーケストラ」の自主公演の他、中学生の未来に贈るコンサート、音楽鑑賞教室など青少年向けのコンサート、またオペラやバレエ、合唱との共演、ポップス、映画音楽、ファミリーコンサートなど内容は多岐に渡り、福岡県を中心に九州各地で年間約130回の演奏活動を行っている。2006年から「九響シリーズ」9タイトル、小泉和裕が音楽監督就任後「ベルリオーズ／幻想交響曲」、「ベートーヴェン交響曲第9番」のCDを発売。これまでに、福岡市文化賞、西日本文化賞、文部大臣地域文化功労賞、福岡県文化賞を受賞。

• 坪井夏美（ヴァイオリン） インタビュー

  Q.ヴァイオリンとの出会いは？
  初めてヴァイオリンを手にしたのは3歳の時です。何か1つ自分に自信を持てるものを続けてほしい、と両親が考えて近くのお教室に見学に行ったのがきっかけですが、「ヴァイオリンがほしい～」と私が騒いだようです(笑)
  小学校入学前に父の転勤で渡英しまして、オイストラフの愛弟子でいらしたリディアモードコビッチ教授に出会いました。その先生が非常に期待してくださって、真剣に勉強してみないかと音楽の世界とは無縁だった両親を説得してくださったのです。先生との出会いが私のヴァイオリンが趣味でなくなったきっかけだと思います。その後、帰国して音高、音大と進学しましたが、いろいろ迷いはあり、プロとしてやっていきたいと確信をもてたのは東京音楽コンクールで優勝できた時です。
  
  Q.第一位を手にした「第12回東京音楽コンクール」について、心の落ち着け方や、優勝後の変化などありましたか？
  私はこの東京音楽コンクールで結果を出すことで少しでも自分を変えたい、１つの節目にしたいという覚悟で受けました。演奏前は本当に緊張していたのですが、ストレッチをして体をほぐしながら「大丈夫、大丈夫」と口に出して気持ちを落ちつかせていた気がします(笑)
  さまざまな演奏会が増えていろいろな方と共演させていただく中で、さらに良い音楽を奏でたいという欲と責任感が強くなりました。
  
  Q.今回のコンサートへの思い、期待感やパフォーマーとしてどのように表現していきたいかなどをお聞かせください。
  私の祖父母の故郷である九州で、尊敬する小林研一郎先生、九州交響楽団の皆さまと演奏させていただけますことを、本当に光栄に思っております。チャイコフスキーの情熱的な面と繊細さを併せ持つ音楽を、私なりに表現したいと思っております。
  
  Q.将来についてはどのように考えていらっしゃいますか？
  聴いてくださる方の心に沁み入るような音楽を奏でられる演奏家になりたいです。ソロ、室内楽、オーケストラなど、幅広い分野において活動していけるように頑張りたいと思います。
  
  Q.目標とする音楽家は？
  師事している原田幸一郎先生や漆原朝子先生に、音楽家として、そして人として本当に憧れています。また、ドイツ人の演奏家、ユリアフィッシャーの音楽がとても好きです。
  
  Q.共演してみたい音楽家は？
  いつか共演してみたい演奏家はユリア・フィッシャーです。
  
  Q.プライベートについても少しおしえてください。
  読書が大好きで、通学時間などはだいたい本を読んでいます。また、美味しいものを食べに行ったり、最近通い始めたジムも楽しいです！

• シャルル・リシャール=アムラン（ピアノ） インタビュー

  Q.初めてピアノを弾いたのはいつですか？
  4歳の時、アマチュアピアニストの父から初めてレッスンを受けました。
  
  Q.その時と今とではピアノに対しての思いは違いますか？
  もちろんです！以前は私の生活の小さな一部分でしかありませんでしたが、今では私の人生です！
  
  Q.いつ、そしてなぜプロのピアニストになろうと決めたのですか？
  ソウルでの国際音楽コンクールで初めて賞をいただいた後です。このことがピアニストとしてやっていくことの勇気をくれました。
  
  Q.ショパンコンクールの間、ステージに上がる前、どのようにして自分自身を落ち着かせていたのですか？
  ショパンの音楽がいかに美しくて、そして自分がその作品を演奏することがいかに好きであるかを考えていました。このコンクールは彼の音楽の祝祭であって、私のためではないということを思い出し、それにより自我を忘れることができ、それが大きな助けとなりました。
  
  Q.ショパンコンクールで２位を受賞されてから、あなた自身、何か変わりましたか？
  私自身は変わっていませんが、生活は大きく変わりました。コンクールの後、世界中で80回以上のコンサートを行いました。少しずつプレッシャーと移動に慣れ、それが好きになってきました。
  
  Q.今回の演奏会をどのように思いますか？どのようにあなたの音楽を表現しますか？
  とてもワクワクしています！九響とマエストロ小林研一郎とは初めての共演ですが、大変楽しみにしています。
  
  Q.アーティストとして目指していることは？
  コンサートの演奏で生計を立てることができれば大変幸せに思います。それ故できる限り長く演奏活動ができることを願っております！
  
  Q.一緒に演奏をしたい人は？
  いつかマエストロ ヤニック・ネゼ＝セガンと一緒に演奏したく思います！
  
  Q.今後取り組んでいく楽曲などは？
  2017年にモーツァルトの協奏曲（22番、23番）を数多く演奏予定です。ショパンを多く演奏した後にモーツァルトの世界を体験するのは素敵ではないでしょうか！
  
  Q.プライベートでのご趣味は？
  映画が好きです！

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