ジュゼッペ・サッバティーニ リサイタル
※このイベントは終了しました。
2007年以降歌うことのなかったイタリアの大家サッバティーニ 麗しの歌声が今舞い降りる
友の会発売日:2018年4月20日 10:00~
一般発売日:2018年4月29日 10:00~
※18:00~当日券販売あり。
イベント詳細
※このイベントは終了しました。
2007年以降歌うことのなかったイタリアの大家サッバティーニ 麗しの歌声が今舞い降りる
友の会発売日:2018年4月20日 10:00~
一般発売日:2018年4月29日 10:00~
※18:00~当日券販売あり。
概要
会 場 | 福岡シンフォニーホール |
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入場料 |
【一 般】S席7,000円 A席5,000円(学生券2,500円)
【友の会】S席6,300円 A席4,500円(学生券2,200円) ※未就学のお子さまの入場はご遠慮ください。(無料託児サービスあり・要予約) 座席配置図 |
チケット |
アクロス福岡チケットセンター TEL:092-725-9112 チケットぴあ TEL:0570-02-9999(Pコード:105-323) ローソンチケット TEL:0570-000-407(Lコード:82905) |
出 演 | ピアノ/マルコ・ボエーミ |
曲 目 | リスト:ペトラルカの3つのソネット |
お問い合わせ | アクロス福岡チケットセンター TEL:092-725-9112 |
ジュゼッペ・サッバティーニ インタビュー
指揮者、声楽の指導者とご多忙ななか、さらに歌手活動を再開されます。きかっけは何だったのですか?
オーケストラやコーラス、オペラ、そして指揮者と活動してきましたが、それを俯瞰したときに、あまりにも多くの人たちが関わっていて私の思い描くコンサートにするのは難しいと思っていました。そんな中、一番少人数でできることはないかなと考えたのです。つまり、一番妥協点が少なく、自分自身をより表現できるものは何かと。それが歌うことだったんです。私とピアニストの意見さえ合えば、それが可能になるのです。ただ、一つだけ妥協点があるとすればそれは時の流れです。やはり私は年を重ねてしまいました。若いころとは体力的に違いが出ているなと感じています。
その時の流れの中、音楽に対する考え方に変化はありましたか?
考え方の変化というよりは、人生の積み重ねによって生じた変化はあると思います。今回共演するピアニスト、マルコ・ボエーミは、一緒に生まれたと言っても過言ではないほどの長いつきあいになります。日本で最初に共演したのは1994年の津田ホール(2015年3月閉館)でした。それから、24年が経ち、いろいろなことが私たちにありました。生きていく中でどんな道を歩んで、どれだけの経験を積んできたかということによって、音楽の読みの深さはずいぶんと違ってくると思います。二人の年を合わせると120歳!軽いものではありませんよ(笑)。プログラムもとても深みがあるものを選んでいます。
二人ご一緒だからこそ成立した今回のツアーですね。プログラムも一緒に考えたのですか?
日本のお客さまに、歌曲の引き出しをどんどん増やしていただきたいと思い、全て二人で考えに考えて構成しました。世の中にはとても素晴らしい曲なのにほとんど知られていない曲がたくさんあります。これまで、それを歌ったときに「とてもいい曲だけどなんていうタイトルなの?」と聞かれたこともありました。私たちは、知られていない曲を紹介していくことも大事なのではないかと思っているのです。心と心が通じるようなコンサートにしたいですね。
お客さまにとっては新たな発見や出合いが待っているプログラムといえますね。
イタリア人の歌手=ナポリ民謡というイメージは払しょくしたいです。それと、これだけいろいろ考えてコンサートを迎えようとしているイタリア人もいる。イタリア人って仕事もせずに歌って飲んで、ずるがしこくやっているという残念なイメージも一緒に払しょくしたい(笑)。
特に聴いてほしい曲は何ですか?
ある男性の恋心を歌ったリストの「ペトラルカの3つのソネット」は、偉大な歌手はもちろんのこと、女性も含めどのパートの歌手もレパートリーにする大曲なので、ぜひ聴いていただきたいです。それとトスティですね。トスティはまだご存知ない方も多く、イタリアではもっと価値が認められてもいいと思っています。トスティの歌には、必ず心理的なメッセージが込められています。最初に歌う、「プルチネッラは死んだ」は、まるで、オペラ作曲家、レオンカヴァッロのモノローグをイメージさせる曲なのです。トスティはその時代の偉大な作曲家と付き合いが深かったので、トスティがレオンカヴァッロの影響を受けているのか、それともその反対なのかは分かりませんが、何らかの影響はあるのではと思っています。お客さまには、その奥深さを分かっていただきたい。
メロディーだけではなく、その歌詞の奥深さを知ることによって、コンサートをより楽しめるんですね。
私たちは、それを皆さまにどのようにすればご理解いただけるかを考えていきたいです。お客さまにコンサート前に勉強してくださいというのは失礼ですが、曲の意味や背景を知っていると知らないとでは大変な差があるのです。ボエームのテーマを使った「太陽と愛」というのがありますが、オペラと歌のどちらが先だったのかとか、曲ができた背景だとか、歌詞からうかがえる当時の社会情勢などをご紹介すると、皆さまはもっと興味を抱くのかもしれないですね。私たちの仕事は、全ての言葉、全てのフレーズに色をつけて、曲を創り上げていくことなのです。
プロフィール
ローマに生まれる。サンタ・チェチリア音楽院を卒業後、ヴェローナ・アレーナ歌劇場のコントラバス第一奏者として活躍する傍ら、声楽の勉強を始める。数々の国際、国内コンクールで優勝して1987年に「ルチア」のエドガルド役でオペラ歌手としてデビュー。デビューから8ヶ月後にはスカラ座における「ボエーム」のロドルフォ役に抜擢され、以後オペラ歌手として世界中の偉大な歌劇場に出演し、20年のキャリアのうちに1000以上のオペラ公演で主役を務める。オペラ以外にも宗教曲のソリストや130回以上のリサイタルで観客を魅了した。世界各地で優れた歌手に贈られる賞を受け、2003年にはオーストリアの宮廷歌手の称号を受けた。2007年に音楽院時代から夢見ていた指揮者としての活動を始め、ヨーロッパ、ロシア、日本などのオーケストラと共演している。また、後進への指導にも熱心でヨーロッパ、アメリカの音楽院でマスタークラスを開催し、2011年からは東京においてサントリーホール・オペラアカデミーの主任教授を務めている。
ローマのサピエンツァ大学で法律を勉強する傍ら、ピアノと指揮法を学び、大学卒業後はピアニスト、指揮者として活動を始める。ピアノ伴奏者として大きな評価を得てミラノ・スカラ座、ローマ歌劇場、ウィーンのムジークフェライン、バイエルン歌劇場、コヴェントガーデン、東京のサントリーホールなどでパヴァロッティ、ブルゾン、リッチャレッリ、デッシー、サッバティーニなどの偉大な歌手と共演する。指揮活動も盛んで、オペラ公演ばかりでなく、交響曲、宗教曲など多くのレパートリーで活躍している。近年はネトレプコとの共演で世界の歌劇場で指揮をしている。また、歌手活動を再開した30年来の親友ジュゼッペ・サッバティーニのリサイタル伴奏者として2018年にベルリンで大成功を収め、今後もピアニスト、指揮者として世界中で多くの公演が予定されている。
アンコール曲目紹介
トスティ:かわいい口元
レオンカヴァッロ:4月
成田為三:浜辺の歌
ロッシーニ:赤ちゃんの歌
●学生券は、小〜大学生等および留学生本人さまに限り、A席を表記料金にて販売するものです。お申込みは、アクロス福岡チケットセンターに限ります。また、購入に際しましては、学生証等が必要です。
●この公演は当日学生割引対象公演です。当日券の販売がある場合、学生証等の提示により半額でご購入いただけます。
●車椅子でお越しのお客さまは、優先割引席(4席)がございます。詳しくはアクロス福岡チケットセンターまでお問い合わせください。
●小学校入学前のお子さまの入場はできません。託児サービスを希望される方は、こちらをご覧ください。
●諸事情により記載内容が変更になることがありますので、あらかじめご了承ください。
主催:(公財)アクロス福岡、読売新聞社、RKB毎日放送、「福岡・音楽の秋」実行委員会
共催:福岡EU協会