取扱終了
フランコ・ファジョーリ&ヴェニス・バロック・オーケストラ
※このイベントは終了しました。
女声か男声か 3オクターヴの声域!18世紀のカリスマ"カストラート"を現代によみがえらせた、驚愕のカウンターテナー歌手
友の会発売日:2018年7月20日 10:00~
一般発売日:2018年7月29日 10:00~
※18:00~当日券販売あり。
現代最高峰の超絶技巧を武器に、世界中の歌劇場で活躍する新星フランコ・ファジョーリが初来日公演。得意のヘンデルからオペラ・アリアの名曲を披露いたします。共演は、ザルツブルク音楽祭などでも活躍する「ヴェニス・バロック・オーケストラ」で、自慢のヴェネツィアンサウンドを奏でます。
バロック・オペラの特徴は歌手の声。当時はカストラート(声変わりしないようにされた男性歌手)が、高音を披露していたので、現代でもバロック・オペラを演じるときには男性が高音を歌うカウンターテナーに大きな注目が集まります。メゾ・ソプラノに匹敵するとも言われるファジョーリが、その豊かな声を武器に、名アリアを余裕たっぷりに歌い上げることでしょう。
3オクターブの声域による性別を超えた驚愕のカウンターテナー。際立つ声の魅力にどうぞご注目ください!
聴きどころはこちら
ファジョーリの歌声をこちらでお聴きいただけます!(外部サイトへ移動します)
概要
会 場 |
福岡シンフォニーホール
|
入場料 |
【一 般】S席8,000円 A席6,000円(学生券3,000円) 【友の会】S席7,200円 A席5,400円(学生券2,700円)
※未就学のお子さまの入場はご遠慮ください。(無料託児サービスあり・要予約)
座席配置図
|
チケット |
アクロス福岡チケットセンター TEL:092-725-9112
チケットぴあ TEL:0570-02-9999(Pコード:105-343)
ローソンチケット TEL:0570-000-407(Lコード:83084)
|
曲 目 |
G.F.ヘンデル「オペラ・アリア名曲集」 ★カウンターテナー: フランコ・ファジョーリ
ヴィヴァルディ:シンフォニア ト長調 RV 146 ヘンデル:歌劇「オレステ」より オレステのアリア 「激しい嵐に揺さぶられても」 ★ 歌劇「イメネーオ」より ティリントのアリア 「もしも私のため息が」 ★ ヴィヴァルディ:シンフォニア ト短調 RV 156 ヘンデル:歌劇「リナルド」より リナルドのアリア 「愛しい妻、愛しい人よ」 ★ 歌劇「リナルド」より リナルドのアリア 「風よ、暴風よ、貸したまえ」 ★ 歌劇「アルチーナ」より ルッジェーロのアリア 「愛する人の姿が」 ★ 歌劇「忠実な羊飼い」より ミルティッロのアリア 「私は胸にきらめくのを感じる」 ★ ヴィヴァルディ:歌劇「ジュスティーノ」より シンフォニア ハ長調 RV 717 ヘンデル:歌劇「アリオダンテ」より アリオダンテのアリア 「嘲るがいい、不実な女よ、情人に身を委ねて」 ★ ジェミニアーニ:コンチェルト・グロッソ ニ短調 (コレッリのヴァイオリン・ソナタ 「ラ・フォリア」Op5-12による) ヘンデル:歌劇「セルセ」より セルセのアリア 「恐ろしい地獄の 残酷な復讐の女神が」 ★ |
お問い合わせ |
アクロス福岡チケットセンター TEL:092-725-9112
|
世界の劇場を席巻するバロック・オペラの大スター
フランコ・ファジョーリが初来日する!
……クラシック界がそのニュースに湧き立てば日本は先進国、そうでなければ欧米との間になお埋めがたい時差があるのだろう。なぜならファジョーリは、世界の歌劇場を席巻する バロック・オペラの大スターだからである。
バロック・オペラとは、16世紀末にフィレンツェで誕生し、1730年代まで継続した歌劇とその様式を指す。ヘンデルは後期バロック期を代表する作曲家である。当時シリアスな歌劇が格式のあるものとされたため、ロンドンで活動したヘンデルも英国王室の保護を受け、イタリア語のオペラ・セリアを作曲した。そこでは英雄や高貴な役柄を、カストラートと呼ばれる去勢した男性歌手が務めた。声変りする前に去勢手術を受け、ボーイソプラノの声帯を保持したカストラートは天使の歌声と超絶技巧を併せ持つ歌手として人気を博し、神のごとく崇拝されたのである。だが、去勢を非人道的とする批判も根強く、フランス革命を経て19世紀初頭に事実上消滅した。
20世紀後半の古楽復興にあって、カストラートの芸術の再興者として浮上したのがカウンターテナーである。裏声で歌うと誤解する人もいるけれど、カウンターテナーは通常の男性の声帯に極度の負荷をかけて振動させ、これを共鳴腔や胸声に結び付けて豊かな響きを獲得した、きわめて特殊な歌手である。
アルゼンチン生まれのファジョーリが脚光を浴びたのも、個性的で深みのある声、官能的な響き、完璧なコロラトゥーラと3オクターヴの広い音域、加えて観客に与える歌のインパクトの強さゆえ。たった一つの音にも ゾクゾクする緊張感が漂い、快感を誘うのだ。歌の表現も大変ドラマティックで、誤解を恐れずに言えば、近代テノールがヴェリズモ・オペラに適用する激しい感情表現をバロックの声楽に持ち込んだかのよう。メッゾソプラノのチェチーリア・バルトリに匹敵する高度な声の用法と強い説得力も、男バルトリと言われるゆえんである。
かつて古楽は優雅な癒しの音楽、バロック・オペラは因襲的で退屈な劇と思われたが、現在は違う。古楽の演奏は ジャズに匹敵するスリリングなセッション、オペラのアリアは卓越した歌手が極限のテクニックで彫琢する感情のドラマと理解されているのだ。ファジョーリと共演するヴェニス・バロック・オーケストラが呼び覚ます感動と興奮は、かつてなく深く熱い。その至芸に、誰もが快哉を叫ばずにはいられないだろう。
(音楽・オペラ研究家 水谷彰良)
プロフィール
-
フランコ・ファジョーリ Franco Fagioli,Countertenor
まさに現代を代表するヴィルトゥオーソ、カウンターテナー。3オクターヴにわたる声域、際立つ声の美しさと巧みなテクニックと同じく、芸術性の高さも知られている。カウンターテナー歌手として初めて、ドイツ・グラモフォンと独占契約を結んでいる。このイエロー・レーベルとの新しい関係は、バロックから19世紀初頭のベル・カント・オペラのもっとも輝くスターのひとりとして、いまの彼の地位を示している。2018年1月に新譜ヘンデルのオペラ・アリア集がリリースされた。2016/17年は、パリ・オペラ座のデビューを飾るカヴァッリの歌劇「エリオガバロ」のタイトルロール、ローレンヌ・オペラ座では、ロッシーニの歌劇「セミラーデ」、ブエノス・アイレスのテアトロ・コロンではヘンデルの歌劇「ジュリオ・チェーザレ」、2017/18年は「タメルラーノ」でスカラ座、「エリオガバロ」ではオランダ国立オペラ&バレエ劇場にデビューするなど、続々と著名歌劇場への出演が続いている。またコヴェント・ガーデンのロイヤル・オペラ・ハウス、チューリッヒ、エクサン=プロヴァンスの歌劇場、テアター・アン・デア・ウィーン、シャンゼリゼ劇場などにも出演。アレッサンドリーニ、カーティス、ガッリード、アーノンクール、ヤーコプス、ミンコフスキ、ムーティ、ルセ、アラルコンなど著名な指揮者と共演している。
http://www.franco-fagioli.info/home/
-
ヴェニス・バロック・ オーケストラ Venice Baroque Orchestra
1997年バロック音楽学者にしてチェンバロ奏者のアンドレーア・マルコンにより結成された。ヨーロッパ屈指の古楽器アンサンブルとして、コンサートとオペラの演奏で世界的に高い評価を受けているが、特にアメリカの各都市を縦断した公演数は、数あるバロック・オーケストラの中でも群を抜く。カヴァッリの歌劇「オリオーネ」、ヴィヴァルディの歌劇「アテナイーデ」「アンドロメダ・リベラータ」、フェニーチェ劇場との共同プロジェクトでボッケリーニの歌劇「クレメンティーナ」など、埋もれていた17、18世紀の傑作をマルコンの指揮のもと、数多く甦らせている。またカルミニョーラ、バルトリ、ネトレプコ、コジェナー、ジャルスキー、アヴィタルなど著名なソリストたちと頻繁に共演、ザルツブルク音楽祭をはじめ多くの音楽祭に招かれている。レコーディングは、ドイツ・グラモフォンと専属契約を結び、発売されたCDは世界中で絶賛され数々の賞を獲得している。
アンコール曲目紹介
ヘンデル:歌劇「アリオダンテ」より“暗く不吉な夜の後に”
ヘンデル:歌劇「リナルド」より“泣かせてください(涙の流れるままに)”
●この公演は当日学生割引対象公演です。当日券の販売がある場合、学生証等の提示により半額でご購入いただけます。
●学生券は、小~大学生等および留学生本人さまに限りA席を表記料金にて販売するものです。お申込みは、アクロス福岡チケットセンターに限ります。また、購入に際しましては、学生証等が必要です。
●車いすでお越しのお客さまは、優先割引座席(4席)がございます。詳しくはアクロス福岡チケットセンターまでお問い合わせください。
●小学校入学前のお子さまの入場はできません。託児サービスを希望される方は、
こちらをご覧ください。
●バルコニー席は、舞台が見えづらい場合がございます。ご了承ください。
●諸事情により記載内容が変更になることがありますので、あらかじめご了承ください。
主催:(公財)アクロス福岡、読売新聞社、FBS福岡放送、「福岡・音楽の秋」実行委員会
共催:福岡EU協会
助成:文化庁文化芸術振興費補助金(劇場・音楽堂等機能強化推進事業)独立行政法人日本芸術文化振興会